社会論

(良識ある個の)自由(によって成り立つ繁栄と平和を)保守(するために戦う)主義

まず、今回の記事タイトルについてだが、括弧がやたら多く、しかも長ったらしくて読みにくいと思うかもしれない。だが、どうか許していただきたい。この記事タイトルは、私が「自由主義」および「保守主義」という政治思想に対してどう向き合うか、悩みに悩…

グローバル時代の新国家論(4)〜国家はどうあるべきか?

国家は邪魔者である、でも今すぐには無くせない 既に何度も述べたことだが、グローバル時代における経済の主役は「都市」であり、都市どうしの競争がグローバル経済を活性化することは言うまでもない。そして、国家(中央政府)の介入がそれらに冷や水を浴び…

大場より急場、そして凡事徹底

まず読者の皆さんにお詫びです。本来はこのタイミングで公開する予定だった「グローバル時代の新国家論(4)」ですが、もう一回だけ延長させてください。いや、いつ書けるようになるかもわからないんで、しばらく「休載」することにします。何かもう、ホンマに…

グローバル時代の新国家論(3)〜大阪の復活が日本を救う

大阪はいかにして復活したか 今やインバウンドバブルと2025年の万博に向けた開発ラッシュで日本一活気に溢れている都市であると言える大阪であるが、2007年まではありとあらゆる負のイメージに汚染され長い低迷期に喘いでいたのも事実である。実際、現代の大…

グローバル時代の新国家論(2)〜東京の時代の終わり

東京が「南に偏っている」理由 前回の記事で、東京は「ランドパワー(大陸国家)的」な都市であると述べた。今回の記事ではまずその点について論じるところから始めたい。 そもそも、東京(江戸)という都市が今のような世界的巨大都市になったのは、元を辿…

グローバル時代の新国家論(1)〜中央集権と権威主義の終わり

中央集権はもはや用済みである 前回の記事において、グローバル化とは分権化であると述べた。より詳しく言うと、グローバル化時代というのは自立した経済圏を持つ都市が主役となる時代であり、それまで国家が持っていた権力が都市(地方)に移譲されるという…

グローバル時代の新国家論(0)〜グローバル化という現象の本質

グローバル化とは「現象」である 世間では未だに「反グローバリズム」などと称して国境を閉ざし人や物の自由な往来を規制しようとする勢力が表向きの左右を問わず存在する。だがそんな主張は端的に言ってしまえば相手にする価値もない愚論に過ぎない。そもそ…

「無敵の人」を生まないために

無敵の人という概念は、元はネット掲示板由来の俗語に過ぎなかったのに、今や世間に名の通った社会学者までもが使うようになった。ありとあらゆる社会的資本や機会から疎外され、守るべきものも失って困るものも無い、そういう「弱者中の弱者」が社会に絶望…