2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

グローバル時代の新国家論(0)〜グローバル化という現象の本質

グローバル化とは「現象」である 世間では未だに「反グローバリズム」などと称して国境を閉ざし人や物の自由な往来を規制しようとする勢力が表向きの左右を問わず存在する。だがそんな主張は端的に言ってしまえば相手にする価値もない愚論に過ぎない。そもそ…

「無敵の人」を生まないために

無敵の人という概念は、元はネット掲示板由来の俗語に過ぎなかったのに、今や世間に名の通った社会学者までもが使うようになった。ありとあらゆる社会的資本や機会から疎外され、守るべきものも失って困るものも無い、そういう「弱者中の弱者」が社会に絶望…

距離感と愛情、そして尊厳

人との距離感というのは本当に厄介なもので、離れすぎてもいけないのは当然だが、近すぎてもいけないのはその通りである。俗な表現として「距離感がバグっている」というのがあるが、これは殆どの場合「人との距離感が近すぎる」という意味で、その結果馴れ…

なぜオタクは東京一極集中しているのか

そう言えば、X (旧Twitter)を見ていると、やたら「葬送のフリーレン」だとか「【推しの子】」だとかの広告を目にしますよね。きっとリアルでも流行っているのでしょう。そう思っていざ街に出ると、意外とその広告を目にしないんです。私は大阪に住んでいるの…

暴力から離れるための「その日暮らし」

恥ずかしながら、かつての私は「暴力による解決」を正当化しどこかそれに期待していたことがある。もちろん、真っ当な価値観の持ち主であれば、暴力による解決などとても受け入れ難いだろうし、法治国家としてもテロリズムの肯定に他ならない。それ以前に、…

信義・信頼・恩義・感謝〜普遍的な美徳

人間は、究極的には己の損得ベースで、生物的な本能に従って生きている。しかし、人間は集団で生きている以上、個々の「欲望」同士は必然的に衝突する。甲にとっては利益となる行動が、乙にとっては損害となるというのはありふれた話である。このような衝突…

寄り添いと切り離し

人に寄り添うのは本当に難しい。それもそのはず、他人の感情というのは誰であれ完全には分かり得ないし、個々の事情はそれぞれ異なるがゆえに、同じような事象についても適切な対処は人それぞれで変わるからだ。これは何も所謂「空気が読めない発達障害」で…

大阪都心でUber稼働して思うこと

○大阪都心だと基本的に同じ行政区か隣同士の行政区で完結する案件が多いので他の区を間に跨ぐだけでも遠いと感じるようになる。ついでに言っておくと大阪市の行政区はクソ狭い。 ○世間的には3kmはロング案件ではないらしいが大阪都心を自転車で稼働してると…

束縛・依存という病

束縛というのは本当に厄介な代物である。何しろ、束縛している側は相手を束縛している自覚がない一方、束縛される側からしてみれば嫌でも束縛している相手を意識させられるものであり、実際に自分自身の心理的安全性やトータルでの生産性*1を毀損されるとい…

人間を外すということ

人間を外す。最初にこの言葉を聞いたとき、私は何のことだか全く理解できなかった。より粒度の細かい表現をすれば、今まで私の脳内にあった日本語のコーパスにおいて、「人間」という名詞と「外す」という動詞が全く結びついていなかったので、それらを繋ぎ…

時給を上げるということ

一人の自立した大人という、自らの生活費を自力で稼ぐ必要がある立場として、非常に重要なのが「時給を上げる」という営みである。この時給を上げるという営みは、何も給料の良い会社に「転職*1」したりすることによって額面上の収入を上げることだけではな…

久しぶりのブログ執筆

この度、思うことがあってブログを再開することにした。 今まで、X (旧Twitter)での情報発信がメインとなっており、このブログを開設していたこと自体をすっかり忘れてしまっていた。とはいうものの、せっかくブログを開設して実際に記事を書いていた以上、…